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専攻案内 - 医療情報学研究一覧

立体構造に基づいた病態解明と創薬

加藤 善一郎 : 医学博士
専門分野    : 構造医学

構造医学は、私達の体の中で刻々と反応し、働いているタンパク・DNAなどの立体構造を解明し、そこから生体の分子メカニズムを原子レベルでの反応として解明する学問です。昨今、明らかとなってきた遺伝子変異がなぜ病気を起こすのかも原子レバルでの構造変化が基盤となります。一方、普段、私達が毎日使用している「くすり」のほとんどは、10から数十個の原子の「かたまり」にすぎませんが、それが、なぜ・どうやって「効く」のかについては、相互の原子構造からわかりますし、立体構造をみて「鍵穴」にマッチする「カギ」である薬剤を探索・設計・開発することを進めています。さらに、薬剤の効果を定量的に評価するために、モーションキャプチャー・AppleWatch等を用いたヒトの「動きの3次元構造解析」法を開発し、これらの成果を臨床治験などに活用しています。

IL-18リガンドとレセプターα、レセプターβとの3者複合体立体構造
高親和性IgE受容体β鎖の機能・構造解析

寺田 知新 : 医学博士
専門分野   : 生理学、アレルギー学

アレルギー疾患に関与する細胞のひとつであるマスト細胞の細胞膜上に発現する高親和性IgE受容体(FcεRI)β鎖に着目して研究をしています。β鎖はマスト細胞のシグナル伝達に重要な役割を果たしますが、β鎖を効果的に制御することは、マスト細胞が引き起こすアレルギー反応を制御するのに重要であると考えています。

若年成人の健康実態の解明(国際比較研究)日本人における生活習慣病

山本 眞由美 : 医学博士、経営学修士
専門分野    : 内科学、健康科学、内分泌代謝学、ヘルスプロモーション

若年成人におけるヘルスプロモーションは生涯の健康度向上から国民の医療費削減、国力増進に有効であると考えられている。大学生の心と身体の健康実態と問題点を明らかにして解決策を提示する、政策提言につながる研究成果を目指している。また国際比較研究もすすめている。
岐阜市民を対象に無作為抽出調査を実施し、その各種結果解析により、日本人の生活習慣病、特に糖尿病の実態とその特徴について解明を続けている。

生命動態の数理モデル化と解析

一宮 尚志 : 博士(理学)
専門分野  : 応用数学、ネットワーク理論、バイオインフォマティクス

近年、数理モデルを用いた医学・生物学研究が盛んになりつつある。例えば癌の発生と成長、細胞の持つ体内時計、感染症の疫学研究などである。我々は、様々な生物学的過程について数学を用いてモデル化を行い、その数理構造を調べることを行っている。このような研究から得られた重要な知見は、様々な疾患の理解や治療に役立つものと期待される。

解析図(一宮先生).jpg

コンピュータ支援診断システムの開発

福岡 大輔 : 博士(医学) 専門分野    : 医用画像解析、ソフトウェア開発

画像診断に用いられるX線画像、超音波画像などを対象としたコンピュータ支援診断(Computer-aided Diagnosis: CAD)システムの開発を中心に研究を行っています。近年ではAI(Artificial Intelligence)を用いた画像解析が主な研究テーマの一つになっています。

福岡先生.png

常在菌を中心に、抗菌薬耐性、病原的意義の検索

田中 香お里 : 博士(医学)
専門分野  : 臨床細菌学、嫌気性菌学

感染症の原因となる一方、生体と生涯密接に接触し健康の維持にも重要な役割を担っているとされる常在菌(主に偏性嫌気性菌)を中心に、抗菌薬耐性、病原的意義の検索を行っています。

香お里先生.png

アレルギー疾患の治療標的の探索と新規治療薬の開発

田中 宏幸 : 博士(薬学)
専門分野  : 薬理学、免疫学 

研究テーマとして、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎・喘息・食物アレルギー)・肺気腫の治療標的の探索と新規治療薬の開発を掲げ、主に動物モデルや各種細胞を用いて検討しています。また、既存薬の適正使用に関する研究も行っています。創薬研究に従事したい人は、是非、一緒に勉強しましょう!

ダニ電顕写真

臓器間ネットワークと生体ホメオスタシスに関する研究

檜井 栄一 : 博士(薬学)
専門分野  : 統合薬理薬

構近年、骨形成を担う骨芽細胞は恒常性維持に必須であるだけでなく、生体の様々な病理生理現象に必要不可な細胞であることが明らかになっている。私たちは、骨芽細胞の多様な機能を明らかにするため、骨芽細胞(骨組織)と全身の様々な細胞(臓器)との新たな細胞(臓器)間ネットワークの存在の解明を進めている。

病理病態学・診断学知見を基盤とした創薬

齊郷 智恵美: 医学博士
専門分野  : 病理病態学・診断学

病理病態学・診断学知見を基盤とした2つの創薬研究を行っており、いずれのテーマでも成果は国際特許出願しています。
 1がん代謝阻害剤とオートファジー阻害薬の併用による軟部肉腫制御:FDAのOrphan Drug指定を受け、術後再発淡明肉腫を対象に、米国City of Hope, Cleveland Clinicなどの施設で、Phase I/IIの臨床試験(APOLLO613 clinical trial)が試行中で、引き続いて、有効な悪性腫瘍の適応拡大を目指しています。
 2 大腸癌・中皮腫を対象とした治療用抗体の開発をおこなっています。 付図は、2の治療用抗体が中皮腫細胞にアポトーシスを引き起こすこと、また、腹腔内中皮腫マウスモデルマウスで、腫瘍増殖を抑制することを示しています。

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多様な脂肪酸と生物の発生・疾患に関する研究

高島 茂雄 : 博士(理学)
専門分野  : 発生遺伝学

研究テーマは多様な脂肪酸と生物の発生及び疾患とのかかわりです。脂肪酸の分解が阻害されるヒト疾患を手掛かりに、様々な脂肪酸が細胞や生理機能に及ぼす影響を調べています。また、生体内に存在する多種の脂肪酸について羅的に同定する方法の研究開発も行っています。 

高島先生.png

    患者細胞で見つかった炭素鎖長44二重結合数12の超極長鎖多価不飽和脂肪酸

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