専攻案内 - 医療情報学専攻
医療情報学専攻
1.専攻の目的
医薬品に関係する事故や副作用の問題,さらに社会的ニーズが高く研究途上である個別化医療といった課題に対応できる人材の養成は急務です。このため,多岐にわたる研究領域に横断的に対応するために,かつ,新規研究領域の創設を必要とする個別化医療・予防医療に必要となる患者ごとの詳細な臨床情報を含むビッグデータを解析するために,AIの活用を推進し,新しい手法・技術の教育研究及び医薬品の生体応答や病態制御の解析・評価に関する教育研究を行います。これにより,個別化医療,健康科学など最先端の医療技術の現実化に向けた研究手法などを習得した高度医療専門スタッフ並びに食品,化粧品などの関連企業や大学,行政機関で薬品の検証に携わる技術者及び研究者を養成します。
2.研究領域と内容
(1) 生命情報研究領域
多岐に亘る研究領域を横断的に、かつ新研究領域の創設を必要とする個別化医療、予防医療の実現化に対し、生活習慣病や新興・再興感染症などの最新医療情報の蓄積・分析・評価を通して、個別化医療の実現に向けた基盤技術・手法について教育研究を行います。
また、遺伝子多型情報などに基づいた医薬品の薬効や副作用の解析による予防・治療介入手法について教育研究を行います。
(2) 生体制御研究領域
免疫アレルギー疾患や感染症などの疾病の制御が期待される医薬品候補の個体レベルでの生体応答や病態制御の仕組みを解明し、構造生物学的なアプローチから創薬、ファーマコ・ダイナミクスや代謝経路(メタボリック・パスウェイ)の分析的なアプローチからの生体制御手法の開発などの基盤的な教育研究を行います。