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2026年03月19日
【プレスリリース】加齢による肝機能低下の新たな仕組みを解明
本研究科の遠藤 智史 准教授らの研究グループは、岐阜薬科大学の五十里 彰 教授・吉野 雄太 講師・坂 智文 大学院生(日本学術振興会 特別研究員DC1)、名古屋市立大学の中川 秀彦 教授・川口 充康 准教授、アピ株式会社との共同研究で、肝臓の修復に不可欠な「肝星細胞」※1の機能維持におけるβ-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)※2の有効性を明らかにしました。
肝星細胞が老化すると、正常な修復機能が失われるだけでなく、炎症因子の放出や過剰な脂質蓄積を引き起こし、肝線維化や肝がんへと進行するリスクが高まります。本成果は、加齢に伴う肝機能低下や肝線維化に対する、NMNを用いた新たな予防法の開発に貢献することが期待されます。

本研究のポイント
- 加齢や酸化ストレスによって生じる有害なアルデヒド(4-ヒドロキシノネナール:HNE)※3が、肝臓の修復を担う肝星細胞の細胞老化と脂質蓄積を誘導し、肝臓の再生能力を低下させることを明らかにしました。
- 次世代のエイジングケア成分として注目されるβ-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)が、長寿遺伝子サーチュイン1(SIRT1)※4の活性を回復させることで、HNEによる細胞老化を強力に抑制することを見いだしました。
- NMNは、SIRT1を介して脂質代謝酵素の発現を維持し、肝星細胞内への過剰な脂質蓄積を防ぐという、新たな作用メカニズムを解明しました。
加齢による肝機能低下の新たな仕組みを解明-NMNが肝臓の修復細胞の老化を抑えることを発見ー
詳しくは岐阜大学のHPにも掲載されておりますので、こちらをご覧ください。
本研究成果は、現地時間2026年3月6日に、毒性学・生化学分野の国際誌『Chemico-Biological interactions』のオンライン版で発表されました。


