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2025年01月08日
【プレスリリース】金属酵素の活性制御を応用して人工細胞の運命制御に成功!
岐阜大学高等研究院の東小百合 特任助教は、ドイツ・ミュンスター大学のSeraphine V. Wegner教授らとの共同研究により、巨大リポソーム※1 内の金属酵素※2 の活性を制御する技術を確立し、外部からの刺激 (金属イオン) に応じて異なる運命を辿る人工細胞の開発に成功しました。
本研究では、細胞サイズの巨大リポソーム膜に特定の金属イオンを透過させるイオノフォア※3 を結合し、輸送された金属イオンによって異なる機能を示す人工細胞を開発しました。互いに機能の異なる3種類の金属(依存性)酵素を巨大リポソームに同時に内包することで人工細胞を作製し、イオノフォアによる金属イオン輸送で金属酵素の活性を制御することに初めて成功しました。さらには、最初に活性化された金属酵素が人工細胞の運命を決定し、他の経路の活性化を抑制する仕組みも実証しました。
詳しくは岐阜大学のHPに掲載されておりますので、こちらをご覧ください。
本研究成果は、2024年12月23日にNature Chemistry誌のオンライン版で発表されました。