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専攻案内 - 創薬科学研究一覧

生体分子と人工分子の合理的ハイブリット化に基づくナノバイオ材料の創製

池田 将  : 博士(工学)
専門分野  : ナノバイオ材料、超分子科学、分子マシーン、人工細胞、
ペプチド科学、核酸科学

研究テーマは、医療や診断に資するナノバイオ材料の創製です。分子レベルでの精密な設計と合成から自律的に周囲の環境を感知し応答するナノバイオ材料(ヒドロゲル、ナノセンサー、薬物送達材料など)の創製を行っています。

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化学反応性人工分子-生体分子ハイブリッド

部位特異的に非天然アミノ酸を含むタンパク質を調整しタンパク質性医薬に活かす研究

横川 隆志 : 博士(理学)
専門分野  : タンパク質工学

研究テーマは,高い生産性を持つタンパク質合成系を創製することです。そのために、生物ドメインの持つタンパク質合成系を詳しく研究して、ドメイン間の違いを知り、それぞれのドメインの良い点を組み合わせたハイブリッド型タンパク質合成系を作製します。また、その系を利用してタンパク質に非天然アミノ酸を部位特異的に導入し、高い付加価値を持つタンパク質を調製し、タンパク質性医薬品や創薬研究ツールの開発につなげます。

酵母チロシル tRNA 合成酵素とチロシン tRNA の複合体の立体構造

難治性中枢神経系疾患を標的とした脳移行性分子プローブの創製

古山 浩子 : 博士(理学)
専門分野  : 有機化学、創薬化学、放射性元素標識化学

研究テーマは、アルツハイマー病などの中枢神経系疾患の診断と治療薬の開発を目的とした新規PETプローブの創製です。創薬候補化合物を独自の11C,18F高速標識法によりPETプローブ化し、血液脳関門透過性と脳内動態(特に標的特異性)の評価を行います。本研究は化学・工学・生物学・薬学・医学が密に連携した学際的研究体制で行われ、当該研究室は主に分子設計・合成および標識化学を担当します。

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タウ凝集抑制剤の11C標識化と正常ラット脳のイメージング図
Bioorg. Med. Chem. Lett. 29 (2019) 2107-2111).

Rasを標的とした新規抗がん剤の開発 

本田 諒 : 博士(医学)
専門分野 : 構造生物学、蛋白質科学

RAS遺伝子の変異は全がんの約30%に認められるが、変異型Rasを特異的に阻害する薬剤はいまだにない。これは、変異型Rasの分子表面に低分子化合物が結合できるポケットがなく、従来の低分子創薬の手法では変異型Rasに高親和性かつ特異的に結合する薬剤を開発することが困難だからである。われわれは従来とは異なるアプローチ、すなわち高分子量タンパク質を細胞内に導入することで変異型Rasを阻害する手法を開発している。

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生物物理学的アプローチに基づく論理的創薬

鎌足 雄司 : 博士(理学)
専門分野  : 論理的創薬、生物物理学、構造生物学、蛋白質科学、抗体

研究テーマは、生物物理学的アプローチに基づく論理的創薬です。蛋白質の立体構造に基づき新しい薬を設計し、様々な生物物理学的手法(DSF , ITC, NMR等)を用いた分子間相互作用・立体構造解析を通じて、薬剤スクリーニングや作用機構の解明を行い、分子設計にフィードバックします。低分子化合物から抗体まで幅広いモダリティーを研究対象にしています。

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核磁気共鳴分光装置(NMR)

実用的な有機合成手法の開拓と機能性分子の効率的創製

喜多村 徳昭 : 博士(薬学)
専門分野  : 有機化学, 創薬化学

研究テーマは、有機合成化学を基盤とした創薬に貢献する技術の開発です。実用的な有機合成手法を開拓するとともに、医薬品候補化合物をはじめとする種々の機能性分子の効率的創製に取り組んでいます。多様性指向型合成を念頭においた医薬品候補化合物の設計および合成も進めています。

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ガンの浸潤や転移の分子機構を解明

上田 浩  : 博士(薬学)
専門分野  : 生化学、細胞生物学

研究テーマは、ガンの浸潤・転移などの分子機構の解明です。ガン細胞などで見られる浸潤や転移といった細胞の形態変化をともなった細胞運動がどのように制御されているのかについて、細胞形態変化に関わるヒト遺伝子の機能を探ることを通して、それらの解明を目指しています。

形態変化に関わる遺伝子を導入した細胞の染色

先進的な計測技術を開発して、生命活動を解明

江坂 幸宏 : 博士(農学)
専門分野  : 生体精密分離分析化学

研究テーマは,生命活動解明のための先進的な分離分析手法開発と応用です。生体機能分子の分析に重要な分離手法であるキャピラリー電気泳動法(CE)や液体クロマトグラフィーにおける新しい分離様式と高感度検出法の開発を行っています。また、これらの分離法と質量分析法(MS)との結合を行い、DNA 損傷過程の研究を行っています。

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CE とMS を接続するインターフェイス

細胞内エネルギー代謝を指標とした創薬

竹森 洋   : 博士(医学)
専門分野  : 病態化学

研究テーマは,創薬標的に連動するシグナル伝達や細胞毒性の程度を、細胞内エネルギー代謝変化量に変換することで創薬スクリーニングに応用する研究を行っています。

病気によって細胞内エネルギー代謝は変動する

小胞体・ゴルジ体ストレス応答による細胞制御機構の解明

大橋 憲太郎 : 博士(薬学)
専門分野   : 分子生物学、神経科学

研究テーマは,小胞体・ゴルジ体の恒常性維持やそれらの異常により引き起こされるシグナル伝達機構の分子生物学的な解析です。マイクロアレイなどによる新規ストレス応答因子の探索、得られた因子を欠損した細胞株の樹立・解析をとおして、新たなストレス応答機構の解明を目指しています。この研究により、神経変性疾患など小胞体・ゴルジ体異常が関わるとされる様々な疾患の理解に繋げようとしています。

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軌道エネルギーを制御したジスルフィド化合物の合成と評価

山本 拓平 : 博士(化学)
専門分野  : 有機化学,電気化学

ジスルフィド基の軌道エネルギーを隣接基によって制御した化合物を合成・解析することによって、酵素の活性部位として働くシスチンのメカニズム解明をおこなっている。

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がんの診断・治療につながるマイクロRNA医療

赤尾 幸博 : 医学博士
専門分野  : 腫瘍医学

研究テーマは、マイクロRNA医療を目指した基礎・応用です。がん遺伝子とがん抑制遺伝子の発現を制御しているマイクロRNA の発現異常はがんの発症と深く関わっています。その機構を明らかにし、がんの診断・治療に繋げます。さらにがん細胞が分泌する膜小胞の生物学的意義についても研究しています。

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がん細胞は生きていくための情報(miRNA, mRNA ,protein) を膜小胞に包んで放出する

寄附講座:紅豆杉研究室

赤尾 幸博:医学博士
専門分野 :腫瘍医学  

紅豆杉に含まれる二次代謝産物の生物学的活性の検討、特に抗がん作用についてその機構とマイクロRNAの関与について研究する。その成果をがん補完医療およびがん予防に繋げる。 

紅豆杉エキス成分は体に備わっている腫瘍免疫を賦活してがん細胞特異的にアポトーシス細胞死をおこす。そのメカニズムはがん細胞にDeathファクター(デス因子)とそのリセプターを発現させてがん細胞を死へと導く。特にデス因子としてTRAILががん細胞から放出され、そのTRAILがそのがん細胞自身とその近隣のがん細胞を死に至らしめる。

共同研究講座:多段階重合発酵機能性・天然物機能性共同研究講座

上田 浩 : 博士(薬学)      
専門分野 : 生化学、細胞生物学
守川 耕平: 博士(薬学)
専門分野 : 食品健康科学、天然物化学、食品生化学、補完医療学

多段階重合発酵によって作製された植物発酵食品の生活習慣病に対する効果およびがん予防効果に関する研究を行う。特に細胞老化抑制作用についてその機構と miRNA および生理活性成分の関与について検討する。また、その成果を生活習慣病予防やがん予防に繋げる。

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植物発酵食品素材と多段階重合発酵による特徴的な製造

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