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2019年01月09日
[12月14日] 岐阜大学主催公開講座「先端を行く連合創薬医療情報研究科」を開催しました
大学院連合創薬医療情報研究科は、平成30年12月14日(金)に岐阜大学主催公開講座「先端を行く連合創薬医療情報研究科 -難病へのアプローチ最前線-」を開催しました。
今年度の公開講座は3部構成で行われ、第1部では「診断・治療アプローチ」をテーマに、岐阜大学医学系研究科小児病態学の深尾敏幸先生、岐阜薬科大学創薬化学大講座の平山祐先生、岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科の加藤善一郎先生の3名に講演いただきました。全ゲノム解析による難病の診断や鉄剤の摂取による身体への影響、3次元解析を用いた骨髄性筋委縮症の評価法など、先生方それぞれの立場から、難病の診断・治療の現状を詳しく解説いただきました。
また、第2部では「医療情報アプローチ」をテーマに、岐阜薬科大学グローバルレギュラトリーサイエンスの塚本桂先生と岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科の一宮尚志先生の2名に講演いただきました。製薬企業の開発戦略やビックデータから見る薬の安全性など、薬と医療情報の関係性について、現代ならではの視点から解説いただきました。
さらに、第3部では「特別講演:薬剤開発の最前線」として、岐阜薬科大学副学長の原英彰先生に、iPS細胞や幹細胞による再生医療・薬効解析の成果と展望について、製薬企業でのご経験や岐阜大学・岐阜薬科大学双方の関わり等も交えながら講演いただきました。
今回の参加人数は143名で、学生はもちろん、県内高校生や近隣の一般市民の方、東京都等遠方の方など、幅広い層にご参加いただき、講演後の質疑応答では、活発に意見が交わされました。また今回初めて、研究成果のポスター展示と、モーションキャプチャによる3次元解析機器のデモンストレーションを実施しました。演者の先生方や参加者相互間で活発な意見交換が行われました。
岐阜大学の将来ビジョンでは、「社会貢献」を重点的な内容の一つに掲げており、今回の公開講座では、一般市民等多くの方に参加いただけた事はもちろん、高校生等への進路情報提供や本研究科における教育・研究内容を多くの方に触れていただく事ができ、今後の本研究科における取り組みも一層活発になることが期待されます。
開会挨拶を行う原英彰岐阜薬科大学副学長
開講演を行う加藤善一郎岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科教授
会場で行われたポスター発表の様子
当日の様子は12月17日の岐阜新聞朝刊でも紹介されました。